元X−Japanの伝説のギタリストhide(ヒデ)の数々の逸話を紹介します。「HURRY GO ROUND」や「ピンクスパイダー」、「MISERY」といった歌詞に秘められたメッセージとは・・・
hide(ヒデ)は日本のロックシーンに多大な影響を与えたギタリストです。hide(ヒデ)の楽曲から影響を受けたアーティストは数知れず、GLAYやLUNA SEAはもちろんBUCK-TICKやSIAM SHADEなど多くのバンドがhide(ヒデ)への尊敬をもっているようです。
hide(ヒデ)の作る楽曲は一般にロックミュージックに分類されますが、その独特の世界観はただのロックミュージックとは一線を画していて、ポップ的な要素から不思議な雰囲気を醸し出しているものも見られます。特にhide(ヒデ)の楽曲はX-JapanのYOSHIKIの楽曲と異なり、メッセージ性の富む作品が多いです。
筆者個人が特に好きな楽曲である「HURRY GO ROUND」は特にhide(ヒデ)の楽曲の中でも異彩を放っています。「HURRY GO ROUND」は一定のリズムを重ねることから構成されている楽曲で、その歌詞とあいまって仏教で言う「輪廻」を表現していると言えるでしょう。春の心地よい風と生命の息吹を感じながら聴く「HURRY GO ROUND」は格別の趣があります。また、この曲名は漫画「るろうに剣心」の人誅編最終話のタイトルにも使われています。
hide(ヒデ)がX-Japanに加入したのは1987年で、それ以前は横須賀サーベルタイガーで活動をしていた。当時、このXとサーベルタイガーに加えディメンシアが「関東3大ゴミバンド」と呼ばれていました。
X-Japanでのhide(ヒデ)はリーダーであるYSHIKIとは違う存在感を持っていて、特に女性ファンからの支持を集めていました。楽曲においてもX-Japanのほとんどの楽曲はYOSHIKIが作曲していて、その曲調は情緒的であり悲しみや怒りを時に荒々しく時に美しく表現していたのに対し、数少ないhide(ヒデ)の楽曲は楽しげな雰囲気を出していました。特にhide(ヒデ)の作曲である「Joker」はライブでも人気のある曲でした。
エックスジャパンが後期に入り、メンバーのそれぞれが初期の派手な格好を止めてきてもhide(ヒデ)だけはそのビジュアルにこだわり続けていた。
ちなみに「ビジュアル系」と言う言葉の語源はX-Japanがつかった「PSYCHEDELIC VIOLENCE CRIME OF VISUAL SHOCK」であり、このフレーズを考案したのはhide(ヒデ)である。
hide(ヒデ)はX-Japanと平行してソロ活動もしていました。ソロデビュー曲は「EYES LOVE YOU」と「50%&50%」。ファーストアルバムは「HIDE YOUR FACE」。
5thシングルである「MISERY」はその歌詞からhide(ヒデ)の彼女を歌った曲だと言われています。GLAYが日本で最大の観客動員数を誇った1999年の幕張(千葉)での20万人ライブで演奏し、ボーカルのTERUのMCに心を打たれた人も多かったはず。
hide(ヒデ)の命日をはさんでリリースされた「ROCKET DIVE(ロケット・ダイブ)」と「ピンクスパイダー」、「ever free(エバー・フリー)」はhide(ヒデ)の人生観を表した3部作と言われています。この3部作からはhide with Spread Beaver名義になっています。「ROCKET DIVE」は「人生は後先考えずに突き進め」、「ピンクスパイダー」は「世の中は甘いことばかりではない」、「ever free」は「何度でもやり直せる」というメッセージを込めています。トリビュートアルバムではhide(ヒデ)が尊敬していたギタリスト・布袋寅奉が「ROCKET DIVE」をカバーしています。
hide(ヒデ)の遺作となったのは「HURRY GO ROUND(ハリー・ゴ−・ラウンド)」で、hide(ヒデ)の墓にその歌詞が刻まれています。